作词 : 秋田ひろむ作曲 : 秋田ひろむ際立って透明な 霜が降りる頃鴉の目玉は瑠璃色凍てつく寄る辺ない夜を忌々しく睨み続けたから街へ降りれば石を投げられて森では鼻摘まみ者ほとほと疲れて逃げ込む納屋で憂鬱を育てた愛されたいと願うことを恥じてしまうには十分だったこの長い孤独はこの羽根が黒く染まってしまったのは妬みで黒ずんだ泉に浸したから声が酷くしゃがれてしまったのは憎たらしい人生を 夜通し罵り続けたから失意のほとりで 出会ったあの人は桑の実の紅い目玉と白い羽根陽の光集め 故郷へ帰る旅路の途中普通じゃないのは人と違うから人と違う二人が揃えば僕らだけの普通その羽根が白く空にはためくのは故郷の雪景色の天鵞絨を纏うから僕らきっとどこか似ていたそれはこの地上で 同じ痛みに集うから「ここにいるべきじゃないよもっと相応しい場所があるよ」君はそう言い旅に戻った白い羽根が空に際立った同じ色に交れば普通で他に交れば僕ら除け者所在変われど僕は変わらず僕である この羽根と等しくそんな僕を僕は誇るよこの羽根が黒く 忌まわしくはためくのは僕が僕である痛みに羽ばたくから声が酷く耳障りなのは憎たらしい人生を 未だに罵り続けるから際立って透明な 霜が降りる頃白鳥の目玉は紅色旅路のもの懐かしさと別れた人に泣き腫らすから